身内の看病や看取りの関係でのびのびになっていたこども造形教室ですが、 スローペースで準備を進めています。

そんな中娘が1歳になりました。

私からの誕生日プレゼントはクレヨンとスケッチブック。

クレヨンはくれぴつという鉛筆持ちに繋がる持ち方ができるクレヨンです。

赤ちゃんが舐めても安心な素材で作られており、硬めです。

うちの子もよく口に入れてしまうのですが、前歯で噛み切って飲み込む心配もありません。

描き心地もそこまで力を入れなくても描けるので、描けた!を実感しやすいです。

スケッチブックは無印良品のものものです。

娘は描くという行為を知らないのでくれぴつを渡してもポカーンでした。

試しに私がくるくる〜と線を描き、主人はNHKの某キャラクターを描きました。ご丁寧にキャラクター名まで書いて。

それを見た娘が大きく線を描きました。

手を動かしたままの線。

大人はついつい適当に描いているつもりの線もくるくるとデザインしてしまうのだな。と思いました。

自由に描いていいよ。ということのなんという難しいことか。

手の動かしたままが痕跡として残るのはまるで抽象表現主義のジャクソン・ポロックのアクションペインティング。

そして、具体美術の村上三郎の投球絵画や嶋本昭三のような行為による痕跡。

娘が天才!と言いたいわけではありません。

ただみんな出来ていたことが次第に出来なくなって、その分できるようになった様々なことや知識で失われたものを芸術として昇華させた人達の偉大さを改めて感じました。

娘はスケッチブックの画面を行ったり来たり。表紙もクレヨンだらけです。

壁に描かなければいいかな〜と思うくらいで(賃貸なので)支持体だと思うものには自由に手を動かしてその痕跡を残せばいい。

子供の絵は面白い。

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